■ 登場キャラクター紹介 ■

【武者キャラクター】
武者ガーベラガンダム
武者ガンダムマークIV
武者ギラドーガ
武者ゲルググ紅鬼
武者ゲルググ蒼鬼
武者ターンエーガンダム
武者戦車ジェガン
武者バウンドドック
武者ブルーガンダム
武者ブルーガンダム二号機
武者ボール
武者マスターガンダム
【特殊キャラクター】
皇帝
ターンX
ターンエー大将軍
武者頑駄無
武者プロトガンダム
【人間キャラクター】
射亜
珠童
月姫
東方不敗
弐無馬守
緋色
嵐破
侶蘭

■ その他コンテンツ ■

用語・単語
セリフ

■ STAFF ■

寺島 慎也
(キャラクターデザイン)
今石 進
(キャラクターデザイン/イメージボード)
横井 孝二
(人間キャラクターデザイン)
かげやま いちこ
(人間キャラクターデザイン)

その昔、帝が治める天主という平和な国があった。
代々の帝を守る白装束の武士たちを人々は“白の武士団”と呼んだ。
だが、“黒の武士団”と呼ばれる者たちが白の武士団を次々と暗殺。
帝・月姫は捕われの身となってしまった。

最後まで生き延びた白の武士団の少年・侶蘭も黒の武士団に追い詰められた。

その時…
天空に月の光が輝き、正義の魔神が復活を遂げる…その名はターンエー。
武者頑駄無創生の歴史、全ては失われた太古の記憶である。


SDガンダム ムシャジェネレーション編
【エスディーガンダム ムシャジェネレーション】

2000年1月に始まった武者シリーズ12作目。通称『ムシャジェネ』。ファン心理におけるどこまでがSD戦国伝としてアリなのかというボーダーラインを一気にブっちぎってしまった作品である。その一番の特徴はそれまで生命体であったガンダムが、人間が乗り込む意志の無い機動兵器として描かれたことにある。それに伴い、騎士シリーズのように人間キャラクターが登場した。

当時、最新TVガンダムだった∀ガンダムを主な題材としたが1年ともたず、わずか半年たらずで終了する結果となってしまった。続けて次のシリーズが発表される事もなく、SD戦国伝(もとい武者頑駄無シリーズ)は12作目にしてしばしの休眠期間となった。余談だが、本作終了後、間髪入れず投入されたのが『SDガンダム英雄伝』である。

タイトルの通り、当時SDガンダムに新風を吹かせたゲームソフト「SDガンダムGジェネレーション」の影響を受けている。結果的には「すこぶる不評」に終わってしまった。商品のプラモデルは予めGジェネプラモに流用することを前提に作られており、それも不評を買った原因の一つである。ただデザイナーさんはかなり頑張っていると思う。

とりあえずちゃんと評価してくんないか?
「瞳がない時点で駄目」、「人が乗り込むのは駄目」と、まっとうな批評をされる前にこの二言で片付けられてしまう気がする。それに加えて武者頑駄無誕生オチが先行して、「ムシャジェネは酷そうだからBB戦士は買う気がない」なんて食わず嫌いが多いのでは。

実はかなり面白いぞ。

── 打ち切りの風が吹いた
∀ガンダムが大本の元ネタでありつつも、実際に商品になったのは主役「武者ターンエーガンダム&侶蘭」のみ。残りの商品(登場機体)は、Gジェネプラモの金型流用といった大人の事情が絡んだようである。 しかし人間キャラの選別は不明。東方不敗、ヒイロ、シャアといった面々はともかく、うん、ジュドー? ∀キャラはロランとディアナのみです。

── 世界観
リアルガンダムの延長線上にある感じで、地中から発掘したノーマルMSを武者風に改修する∀ガンダムといったところ。・・・・そういえばザクIIIのコミックワールドってスゲエな(笑)。

── もともとの企画はまったくの別物
製作初期にはGジェネレーションの影響はなく、『ムシャ戦記シリーズ』の続き、あるいはそれに近い世界観だったという。キャラクターは従来の生命体で瞳があり、月からやってくる敵と戦う。 それを迎え撃つ味方キャラクターのデザインも存在し、海賊やガンマンなど武者に限らず地球の勇士が集結したという設定だった。どうもプラモデルの金型流用についてはこの時点から考えていたらしく、過去武者の一部パーツが見受けられる。のちにこのアイデアは武者○伝で用いられた。これらの消えた企画初期段階では「月からの使者ウォドム」など富野監督本人から出された案もあったとか。スッゲー。

── 衝撃のクライマックス
SD戦国伝へと続く全ての始まりだった今作。正直、皆が忘れたいこともあって、まさしく「黒歴史」となってしまったあたり、かなり皮肉なものである。